ワタの生育を知る指標としてNAWF(Nodes Above White Flower)があります。
最終の灌漑時期を決めるために用いられます。

NAWFとは主茎の頂端に最も近い位置で、一次分枝に着生する白い花より上の主茎分枝数のことなのですが・・・
日本語がかなり怪しいですね。
写真をご覧ください。

NAWF
主茎の先端に一番近い白い花(青い丸)、
この節より上にある節数を数えます。
白い花がつく枝の節(黄緑の点)は数えません。
5節あります(赤い点)。
写真ではおそらくNAWF=5です(写真で上の方よく見えないですが)。
青い丸をつけた花はおそらく実をつけて、無事に蒴(コットンボール)が開くと思われます。
しかし、NAWF5を境に、
これ以降に咲いたものは蒴の保持率が低くなっていくため、
NAWF=4になれば、灌漑をやめて良いと言われています。

ここで出てくる白い花というのは開花日の花の色のことです。開花日以降は赤くなっていきます。

NAWFが4になっているワタを見つけたら、
ああ大人になったんやなあ、もう水やりせんでええんやなあ・・・としみじみしましょう、というお話でした。

 

参考:F.M.Bourland et al.1992.