2011年に八尾市立歴史民俗資料館を訪れました。

江戸時代に有名だった河内木綿、その当時の貴重な歴史資料をそのまま展示されています。

糸車や綿繰り機ばかりでなく、

藍染や機織り体験のイベントも開催されています。

平成29年10月21日(土)、22日(日)には第九回 河内木綿まつりが行われるそうです。行ってみたい。

実際に和綿の栽培も行われており、河内木綿まつりでは収穫体験ができるそうです。

 

江戸時代から明治時代にかけて、八尾市は有名なワタの生産地でした。

封建的社会経済体制により、当初、田畑勝手作は禁じられていたものの、

イネと比較してワタは単位面積当たり約2倍の粗収益があったことから、

ワタ栽培は急速に広まります。

最盛期の河内国平均でワタ栽培は約半分の面積を占めていたそうです。

さらに当時はワタから手紡ぎ、手織り加工された河内木綿は

実綿に対して、約1.7倍の価格となり、高く買い取られていました。

 

今でこそ、ワタの価格は安く、

日本での栽培はほとんど行われていませんが、

当時はお金が儲かるから、ワタ栽培だったのですね。

 

参考:武部善人. 河内木綿史. 吉川弘文館. 1981.