糸紡ぎの方法〜解説編〜

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下記動画に全精力を捧げてしまったためブログしばらくお休みしておりましたが、糸紡ぎ解説の続きです。

1: しの(カーディングして繊維の向きを整えたワタ)に糸の端をのせ、ゆびで軽く押さえます。

2: 糸車を回し、糸の端に”しの“が絡んだなと思ったら、引っ張って糸を紡いでいきます。糸が切れやすいときは、しのを引っ張る速度が早すぎ&糸車の回転が遅すぎる状態で、しのが引っ張りづらくボコッとした硬い糸のときはしのを引っ張る速度が遅すぎ&糸車の回転が早すぎる状態のことが多いです。糸車の回転スピードと手でしのを引っ張るスピードが適正になるよう感覚を研ぎ澄ましていきます。糸の太さは目的の太さの糸を横に並べて見比べながら紡ぐと良いです。

3: 手の長さにもよりますが60cm-80cm程度紡いだら、糸の部分をぎゅっと握り、糸車を少し逆回転させ、糸車の”つむ”の糸を少しほどき手を斜め上に上げます。そして糸車を回転させながら糸を”つむ“に巻き取ります。巻き取る時、糸を20cm程度残しておきましょう。

4: 同様に糸車を回転させながらしのを引き、つむに巻き取るのをを繰り返します。

やっぱり文字だと分かりづらいですね。動画をみたら、あとは実践あるのみです。

チャルカによる糸紡ぎの方法

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動画をご覧ください。

ポイントとしては糸を巻き取るときに、糸を20cmぐらい残しておくこと。

完全に巻き取らないように。

他にもたくさんポイントがあって動画に収まらなかったのですが・・・。

撮影に疲れたので、また後日・・・。

マニ・バワン・ガンジー博物館を訪ねて思ったこと

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糸紡ぎといえばガンジー。
ということで、インド、ムンバイのガンジー博物館に行きました(2011年)。
ガンジーが実際に暮らしていた家です。
書斎に、糸紡ぎ部屋に、非常に趣があります。

当時、イギリスの植民地となったインドは綿花を輸出し、イギリスの織物を輸入していましたが、ここに貧困の原因がある、そうガンジーは考えていました。
機械化によって伝統的な手織り産業は破壊され、失業者は増える一方。これに反対し、
自国で栽培された綿花を使い、
自ら糸を紡ぐことで、自立した愛国運動を展開します。
戦うのではなく、ただイギリス製品、工業品を使わない。
糸を紡ぐ作業は一見地味ですが、
非暴力、不服従の精神はここに宿っていると思います。

知らない国の誰かのものより、
自分もしくは隣の人が作ったものを着る。
誰も苦しめることなく、身近な人への愛を紡いでいく独立運動。

お金さえあればなんでもできてしまいそうな現代で、
どこから来たのか、誰が作ったのかわからないものに囲まれて生きる私たち。
どこかの誰かの貧困を生んでしまったかもしれないものたち。
ガンジーに見習い、変えるべきは自らの生活なのかもしれません。

Mani Bhavan Gandhi Museum
19 Laburnum Rd., Gamdevi Mumbai