カラスノエンドウでワタを染めました。ちなみにカラスノエンドウは俗称で正式にはヤハズエンドウというそうです。

本当は花が咲く前のカラスノエンドウが良かったのですが、時期を外してしまったのでしょうがない。
カラスノエンドウはアルカリ抽出するとよいらしいという情報をネットでみたので、
一方は重曹を入れてpH9程度に、もう一方は重曹なしで抽出しました。
15〜20分程度の煮出しです。重曹を入れた方が濃く色が抽出できました。(上が重曹なし、下が重曹あり)

1度目の染色では重曹を入れた方が綺麗な黄緑色に染まりました(写真撮り忘れ)。

ミョウバンで媒染すると・・・なんと色がほとんど落ちてしまいました。
そこでミョウバンで媒染した後洗わずにドライヤーで乾燥、
その後もう一度染色しました。
染色前に、もう一度草を鍋に戻し、15分程度煮出しました。

しかし重曹を入れた方の色が濁り始め、、、。
最終的には重曹を入れた方が色薄く、重曹を入れない方が濃く染まりました。半分は最終、銅媒染しています。

(媒染について:下二つがミョウバン+銅媒染、上二つがミョウバンのみ)

(抽出について:右半分が重曹あり、左半分が重曹なし)

重曹を入れた方はおそらく煮出し時間が最初の15分で良く、もし先媒染していたら、良い色がとれたかもしれません。
重曹を入れなかった方は30分程度の煮出しでちょうど良かったと思います。
煮出し温度やカラスノエンドウの時期にもよると思うので時間の調整は必要と思いますが・・・。

同じ条件で比較するというのは難しいですね。それぞれの条件で最適な方法が異なるので簡単に比較できないです。
そしていろいろ条件を変えると、染色するときの注意が散漫になってしまって、丁寧な染色ができず、良くないですね。

今回黄緑色に染めたかったのに、黄色に染まってしまい少し残念でした。重曹抽出+ミョウバン+銅のは多少黄緑でしょうか。
あとは黄色ですね。

 

本当に染色は奥が深く、一色一生ですね。
まだまだ研究のしがいがありそうです。

今日は昼間からお酒をちびちび飲みながら、ほろ酔い気分で染色をしました。くせになりそう。

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まとめ
・カラスノエンドウはアルカリ抽出で黄緑に近づく。
・アルカリ抽出の場合は染液の色をみて、抽出時間を短めに。
・ワタは先媒染して乾燥させておいた方が良く染まる。

<材料>
カラスノエンドウ 270g
水 2.8L
*上記それぞれ半分に分けて、煮出す。一方へ重曹投入。
ミョウバン 500ml の湯へ5g溶かす
銅 500mlの湯へ2.5gの銅液を溶かす

ワタ 10g程度(もっと染まると思います)

参考にさせていただいたブログ
つるの織り部屋 様
https://blogs.yahoo.co.jp/khaju_art/2969820.html