今回は、「本邦各地の3要素施肥量の平均は10a当り、N 8.6kg, P2O5 2.3kg, K2O 2.6kg」(西川.1960.)に従って施肥量を決めたいと思います。

今回使用する鶏糞堆肥の主要成分含有量は窒素全量3.42%、リン酸全量3.25%、加里全量2.56%、石灰全量17.42%です。

また鶏糞堆肥の肥効率は窒素、リン酸、加里それぞれ50%、80%、90%、石灰90%と仮定します(和歌山県. 2008., 千葉県. 年不明)。

以上より、窒素について適切な施肥量を、計算すると、、

鶏糞堆肥0.5t/10a(窒素8.6kg、リン酸13.0kg、加里12.0kg、石灰78.4kg) が適切ということになります。

今回有機的管理にこだわるので堆肥で窒素を全量補おうとしていますが、

窒素に施肥量を合わせると、リン酸、カリが多すぎます。

本当はリン酸やカリに合わせて、堆肥の量を決め、窒素が足りない分を化成肥料で補うのが一番良いと思います。

とりあえず、初年度は施肥する区画と施肥しない区画を設けて実験してみることにします。

本当はリン酸、カリにあわせた区画も作りたいのですが、狭い土地で余裕がなく・・・。今回の前作は稲で、稲の後、綿はよく育つという意見もあり(見学した際に聞いた話や綿圃要務という書籍など)、ある程度肥料分残っている気もするので無施肥区も設けておくようにします。

過去、他の土地で無施肥でよく育ったこともあれば、全く育たなかったこともあり、土地次第です・・・。本当は土壌分析して施肥量をきめられればもっと良いと思います。

引用・参考文献:

和歌山県. 2008. 家畜ふん堆肥施用時の減肥 土壌診断と堆肥活用による肥料節減指針. (最終確認日2019.4.1)

千葉県. 家畜ふん堆肥施用量の算出法. (最終確認日2019.4.1)

西川五郎. 1960. 工芸作物学. p118.