種ごとの収穫量は下記の通りでした。当地(和歌山県)は温暖な気候の効果もあり、スーピマ綿がよく育ちました。和綿と陸地綿と同じ圃場で栽培した所、和綿にとっては肥料が多すぎたようで、栄養成長ばかりで徒長し、生殖成長が不足してしまいました。圃場は分けて、それぞれの施肥設計を行うべきだったと思います。

和綿(G.Arboreum)52kg/10a
スーピマ綿(G.Barbadense)158kg/10a
陸地綿(G.Hirstum)131kg/10a
綿花 品種ごとの収穫量

*播種密度は同じですが、陸地綿の発芽率が著しく悪かったので、栽植密度は同じではありません。各区植物体10本の収量を計算して、反収を求めたため、実際の収量とは異なります。

品種ごとの収穫時期について、和綿は9/1がピーク、陸地綿は9/19がピーク、スーピマ綿は11/16がピークとなりました。

和歌山は9月に台風が来て、収量を低下させるおそれがあります。収穫のピークに台風が重なるリスクを避けるためには晩手のスーピマ綿が向いているかもしれません。また、3種類植えておくと収穫ピークをずらせるので、労働を分散させることができます。

品種ごとの10本あたり実綿収量(g)