2013年フランス、リヨンの機織り博物館、La Maison des Canutsに行ってきました。
La Maison des Canutsは訳すると「Canutsの家」です。
Canutsというのはcanette(糸巻き)が由来と考えられ、
金、銀、シルク糸を扱う織りの名人に与えられる名前だそうです。
博物館では機織りの様子が実際に見れます。
繊細な絵柄を一つ一つ手で織っている様子が見られます。
1日で8cmぐらいだったでしょうか、、根気がいりますね。
古いジャガード織り機もあり、歴史が感じられます。
リヨンは1536年フランソワ1世がシルク職人の海外からの定住を促したのが始まりで、
1682年ルイ14世がリヨンのシルクでヴェルサイユ宮殿を覆い、
最新のファッションを取り入れたシルクにヨーロッパからの注文も集まり始めます。
1900年代に人絹が開発されたことで、シルク産業自体は衰退して生きますが、
その名残でリヨンのあるローヌアルプ地方は今もテキスタイルの産地としては有名な場所です。
かなりの労力、時間をかけて作られる繊細で美しい織物は、
王族、貴族の保護があって初めて成り立ったものなのかもしれませんね。
Maison des Canuts
10 – 12 rue d’Ivry
69 004 Lyon