ワタの発芽

陸地綿(洋綿)の栽培について、日本の気候では温度不足と言われています。

早く播種できるほど、生育期間が長くなり、収量が高くなるはずですが、

低温で発芽しないのは困ります。

綿花に適した播種時期について調べてみました。

「18℃ mean temperature for 3 consecutive days.」

Australian Cotton Production Manual 2018 p16より

「3日連続で平均気温が18℃」

(ワタは5日〜10日程で発芽するので5日程18℃を超える日があればさらに良いかと思います。)

このオーストラリアの栽培指針を元に、播種日を検討しました。

今回播種するのは和歌山。平年値について、4月下旬平均16.6℃に対して、5月上旬平均18.5℃とのことで、5月上旬の播種を考えます。

播種後3日~5日間平均気温が18℃を上回る日はいつかと、天気予報とにらめっこした結果、

予報で平均気温が19℃となった5/10に播種して、5/15~発芽が始まりました。

5/19地点で7~8割発芽している様です。観察を続けていきたいと思います。

(実際の気温は5/8~15の平均気温14.2, 16.2, 18.0, 18.7, 19.1, 19.8, 17.7, 18.3℃でした。参考:気象庁HP)

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ちなみに①種は前日の晩に20℃の水に浸けておき、播種当日のみ灌漑しました。土に湿り気があったため翌日以降は灌漑していません。土が乾いてきたころにちょうど降雨もありちょうど良いタイミングだったと思います。

ちなみに②播種の深さは人差し指第一関節ぐらいです。

ちなみに③地温が朝8時の地点で14℃、という基準もありますが、畑まで測りに行くのが面倒だったので平均気温で考えることにしました(めんどくさがりなんとかしたい)。

ちなみに④和綿は温度が低くても発芽しました。5/8(平均気温14℃)で播種しても5日程で発芽始まりました。同じ日に播種したスーピマ綿は3日ほど遅れて発芽しました。(陸地綿も一緒に播種して実験すればよかった・・・)

あとはネキリムシとカタツムリの食害がひどくならないよう、テデトール(手で取る)して、なんとか芽をそろえたいところ。テデトール以外に有機的に防除する方法調査中です。(余った種をいくつかポット栽培しており後日補植行う予定ですが・・・)

気温参考:気象庁HP 過去の気象データ・ダウンロード

https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php (最終確認日2019/5/20)

引用:Australian Cotton Production Manual 2018

https://www.cottoninfo.com.au/publications/australian-cotton-production-manual (最終確認日: 2019/5/18)