綿花の3種、陸地綿(洋綿)、和綿、ピマ綿、について品種ごとの最低結果節位を調べました。

本年度の上記3種の最低結果節位の平均値は、

和綿:3.4

陸地綿:4.4

ピマ綿:6.2

でした。(各5本平均)

最低結果節位とは、綿花の下部から節を数えて、何節目に結果枝がつくかを示しています。最低結果節位が小さいほど、コットンボールは低い位置から順に着果します。また最低結果節位は高いほど晩熟です。

コットンボールがつく位置は和綿は低く、陸地綿は中間、スーピマ綿は高いことがわかります。また和綿は早熟で、陸地綿は中間、ピマ綿は晩熟です。


今年、綿花の摘芯位置は品種問わず、腰の高さ(約80cm)で行いました。

結果枝がつく位置がスーピマ綿は高いことから、和綿と同じ高さで摘芯すると、スーピマ綿の結果枝の数が和綿に比べてかなり少なくなってしまいました。

スーピマ綿はもっと摘芯位置を高くしたほうが、結果枝が増やせて、収量があがるのでしょうか。

しかし、そもそも摘芯位置を高くして収量があがるのであれば、和綿も陸地綿も同様に摘芯位置をあげるべきです。

これまで摘芯は開花しても開絮しない(コットンボールが開かない)、余分な花を取り除くために行ってきました。しかし過去の日本での栽培に比べて、現代の気温は上昇していることから、開花して、開絮に結びつく花は増えているはずです。つまり摘芯位置を上げたほうが収量が伸びる可能性があります。

従来の摘芯位置に囚われず、摘芯位置をあげる(もしくはなくす)ことを来年以降、検討していきたいと思います。